twitterに大事なのは「距離感」

twitterでの違和感

僕がtwitterを始めたのは去年の12月なのでまだ3ヶ月経っていないぐらいなんですが、もう完全にtwitterは僕の日常に溶け込んでいて、切っても切り離せない存在でいました。TwitterLife楽しい!みたいな。

ただ、ふとたまにtwitterにがんじがらめになっているのではないか、と思う瞬間があったりもしました。なんというか、twitterをやることで何かを失っている感じ。その、気持ちの悪い感じが、僕を苛立たせていました。

決定的に何かが欠けている。何が欠けているのかすらもわからない。
http://twitter.com/toriaezu/statuses/766560437

目が覚めたひとつの言葉

で、かなり悶々としていた僕の目を一気に覚ましてくれたのが、id:kynbitさんのこの言葉でした。

他者による承認は向上心を生み出してくれるけど承認自体を目的化したら終わりの始まりだ。
http://twitter.com/kynbit/statuses/766621570

そう!今の自分はまさにこれなんだ!と気付き、自分のモヤモヤが分かったと喜んだあと、普通に落ち込んでしまいました。何のためにtwitterをやっているのか、と聞かれたら、「他人に読んでもらいたくて」「他人の賛同を得たくて」と言いかねない状況が自分の中にあることに、はたと気付いたんですね。

僕は「ふぁぼってくれてありがとう」といった趣旨の言葉をよく書き込んでいましたが、よく考えればおかしいんですよね。「ふぁぼったー」というフォーマットの上にtwitterのモチベーションがある、という逆転の構図が生まれちゃってるわけで。

ちょっとわかりやすくはてなに置き換えてみると、「ブクマされてとっても嬉しい」からまたブクマされたくてエントリをアップする、といった感じのことでしょうか。はてなブックマークもふぁぼったーも自分のモチベーションを上げてくれますし、それに見合う他人からの承認・共感の可視化ツールでもあると思うのですが、それだけのためにエントリを上げる、書き込む、というのは破綻をきたしかねないと思うわけです。

クラスタの壁

僕はtwitterというサービスがリリースされてずいぶん経ってから参加したので、既に形成されてるクラスタに入り込もうとしてもなかなか難しい一面があったわけです。そう思わないようにしていても、クラスタの壁をどうしても感じてしまう瞬間があった。

この点についてはひろゆきが似たようなことを言っています。

ところがそのうち,属人的な,要はハンドルを持っている人が会話をし始めて雑談が増え,そこにいたい人はそのままいた。でも,その場にいたい人の話って,面白くないんですよ。今日何食ったとかそんな話だから。そうすると他人から見て面白くない情報が多いので,新しい人が入ってこなくなって,新しい情報が少なくなって,廃れていくんですよ。

[OGC2008#03]「2ちゃんねる」と「ニコニコ動画」のひろゆき氏が語る,ゲーム・コミュニティ・文化 - 4Gamer.net

そういう空気が見え隠れする中で、それでもまああまり気を張らずにそこそこtwitterを楽しんでいこう、と思っていたんですけど、ふと気が付いたらふぁぼったーみてる、みたいな生活になってた(笑)

結果、「他人の発言が気になる」とか「いかに面白い発言を捻出するか」みたいな無駄にストイックな姿勢が出来上がってしまっていたんですけど、そういった姿勢で、改めて引いた目線でtwitter内のそれぞれのクラスタを見てみたら、だんだん冷めていってしまう自分がいたりしたわけです。楽しくともなんともないな、と。

そこでガツンとkynbitさんに言われる形になって、やっと自分のどうしようもない姿に気づいた、というわけですね。めでたしめでたし。

twitterに大事なのは「距離感」

今回改めて強く感じたのは、twitterに大事なのは「距離感」だということです。

twitterそのものとの距離感も大事ですし、twitter内にいる人たちとの距離感も大事だと思いました。遠すぎると何も見えなくなるし、近づきすぎると日常生活の密度が(時間的に)薄まってくる。twitterというサービスは「気軽にコミュニケーションがとれる」サービスなので、見ず知らずの人であっても近い存在だと思い込んでしまいやすい。でも、だからこそコミュニケーションを軽んじてはいけないと思っています。そのための、相手との距離感。

適切な距離感があれば、適切なコミュニケーションがとりやすい。そんなふうに思っています。

今後の自分の課題について

最後に、kynbitさんが以上を踏まえた上で新しい観点を僕に与えてくれたので、ここに紹介しておきます。

あるコミュニティに心からコミットした経験があるって大事なこと。距離感が分からなくなるまであるコミュニティに熱中したからこそ距離感が大事という感覚が分かってくると。
http://twitter.com/kynbit/statuses/766911682

もっちーの「ウェブ時代をゆく」の話に完全に直結したので、話がかなり広く深くなってきたように思う。このあたりはまたちゃんと整理して考えていきたい。

参考リンク

上記に関するtwitter上でのつぶやきを載せておきます。

toriaezu on Twitter: "僕は遅咲きのtwitter-erだから、既に形成されてるクラスタに入り込もうとしてもなかなか難しい一面があった。ひろゆきが近いことを言っている。「コミュニティって、だいたい2,3年でつぶれる」http://tinyurl.com/3xljsw"
toriaezu on Twitter: "そういう空気が見え隠れする中で、まああまり気を張らずにそこそこtweetしていこう、と思っていたけど、ふと気が付いたらふぁぼったーみてる、みたいな生活になってた(笑)"
toriaezu on Twitter: "他人の発言が気になる、とか、いかに面白い発言を捻出するか、みたいな無駄にストイックな姿勢が出来上がってしまっていたんですけど、その姿勢で改めて引いた目線で各クラスタを見てみたら、だんだん冷めていってしってしまう自分がいたりして。"
toriaezu on Twitter: "twitter疲れとかじゃなくて、なんかどうにも現状を打破できないもどかしさ、みたいなものの方が強いんですけど。"
toriaezu on Twitter: "そこでまあガツンとkynbitさんに言われる形になって、やっと自分のどうしようもない姿に気づいたわけですね。"
toriaezu on Twitter: "「ふぁぼってくれてありがとう」という言葉自体がおかしいんだよね。「ふぁぼったー」というフォーマットの上にtwitterのモチベーションがある、という逆転の構図が生まれちゃってるわけで。 [js]"

というか、上に書いたこととまったく同じようなことを、1ヶ月ほど前に自分が既に書いていて泣けたwww頭で分かっていても行動に出せていないなあ。がんばろうぜ俺。

toriaezu on Twitter: "@ebiflatte だって「男女間に友情は存在しない」んですもの。男女に限らず、人間関係でいちばん大事なのは「距離感」です。 *Tw*"

これ読むだけでも結構おもしろいかも。

http://twitter.1x1.jp/search/?source=&keyword=%E8%B7%9D%E9%9B%A2%E6%84%9F&lang=&text=1