面白いモノを判断する人の話

組織で面白いモノを作るには、面白いモノを判断する人が出てくるわけですけど、その人が面白さをわからないと、その人の判断出来るレベルのモノしか作れないんですよね。

それだったら、ユーザー任せのほうが予想外に面白いものが出て来るから、見てる分には、そっちのほうが楽しいよなぁ、、とか思ったりもしちゃったりします。
【ひろゆき】予想外なユーザーと反予定調和とゲーム実況の話。【オチなし】:ひろゆきのブロマガ - ブロマガ

ブコメに入りきらなかったので、こちらで少し。

これを読んでいて、以前NHKでやってたテレビ60周年記念番組でも似たような話が出ていたことのを思い出した。たしかkawangoあたりの発言だったと思うけど、以下のような内容。

  • (テレビで発信する内容を)おもしろいと価値判断する側が組織である場合、往々にしてありきたりな企画になりがち。
  • ありきたりな企画となってしまうのは、価値判断の責任が曖昧だから。責任者が不在。
  • 一方で、2012年衆議院選挙で池上彰さんが仕切った番組が視聴者もネットユーザーも楽しめるほどおもしろい内容だったのは、おもしろいと価値判断する側が池上彰さん本人だけだったから。
  • 組織や体制をとらわれずに、自らの価値観に沿って「視聴者が興味を持っていること」「一般庶民が疑問に感じていること」を自分の言葉に乗せていった結果が池上無双。

みたいな話。

他にも「テレビがインターネットで話題になって、そこから注目される機会が増えている。テレビはインターネットと対立するのではなく、インターネットと補完する関係を創りあげていくべき」というコメントがあって、なるほどなと思った。

最近のテレビはtwitterなどを駆使しながら視聴者と双方向性を保ちつつ、より良いコンテンツを生み出そうとしてるけど、どれだけ視聴者の思いを聞き入れてもその最大公約数的な番組作りに終始してしまうなら、結局おもしろい番組(コンテンツ)作りは難しいのだろう。

冒頭のひろゆきの言葉にもあるような「予想外の面白さ」を体現できるコンテンツ作りがこれからの時代には求められていくのだと思う。(もちろんテレビに限らない話で、Webサービススマホアプリなどにも言えること。)

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池上彰の情報力

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