東京→千葉

一昨日、同僚とわーわー飲んだあと、それじゃあカラオケに行こうよなどと同僚がふざけた事を口にしだし、俺は眠いんだ、俺は眠い、だからタクシーで帰る、ひとりで帰るよ、とは言ってみたものの、やはり今時の輩はカラオケという外に向けての自分の思いの発信あるいは発散の場でやんややんや言いたいようで無理矢理連れてこられました。すでにその時、夜の2時。しかし、カラオケというものは決して外向きとはいえず、むしろそのベクトルは内側に向いているといっても過言ではない。自分が歌う時はうまく歌おうと必死になり、誰かが歌っている時はなりふりかまわず自分の歌う曲を必死に探す。常に必死。あとは適当な手拍子さえあればいい。要は、自分さえ気持ちよく歌えればいいんですよね。ま、とは言っても僕もカラオケ結構行きますけどね!ね!で、結局カラオケに行ってみたものの、一向に自分のテンションは上がらないので僕は帰ることにしました。みんなの罵声を浴びながら。というのも実は僕が帰る理由には、こんなくだらん場に金など払いたくはない!という(切実な)思いがあったからでした。自分が楽しいのであればいくらでも払いますが、しょうもない歌を聞かされたあげく金を払うというのは納得がいかんので(その日は給料日だった、という事実がそれを示しています)で、僕は真夜中2時に日本の中心、日本橋に一人つっ立っていたわけです。さあ、どうしようか。いつもならタクシーでそのまま優雅に家まで帰るのですが、「金など払いたくない!」という強い気持ち、強い愛、心をギュッとつなぐような感情を持ったのちにそれを実際に行動に移した自分としては、うん、金は払わずに帰りたい!というファッキンジャップみたいな感情が生まれてきたわけです。
で、結局、東京の日本橋から千葉の市川まで歩いて帰った!(途中、いろいろなアレがありましたが。その辺は非常に危険なので、というか、いや、まあ、その、アレですよアレ。全然平気、アレ!)4時間ぐらいかけて帰りました(家に着いた時にはもう夜が明けてました)結果的に一銭も金を使わずに家に帰ることができまして、本当に達成感と共に「あ、俺社会人にもなって何やってんだろ」といった無常感を強く感じることができました。今週月曜日の「山手線一周すごろくの旅」(詳細:http://d.hatena.ne.jp/toriaezu/20040921)といい、今回の一件といい、徐々に自分の身体がボロボロになっていることにようやく気が付いてきた、秋の真夜中。もう5時だよファッキン。