賭博黙示録カイジ読了

賭博黙示録カイジ(1) (ヤングマガジンコミックス)

賭博黙示録カイジ(1) (ヤングマガジンコミックス)

1年に1回は必ず訪れる「カイジを読みたくなる衝動」に駆られて、近くのマンガ喫茶に行って読みふけってきました。いやー相変わらず面白かった。上のエントリのために、何度もメモりながらの読み込みだったのでかなり時間かかりましたけれども。っていうか著作権がアレだけど。アレですよね。
 
それにしても賭博黙示録カイジのあの"凄み"は他のマンガにはなかなか得られがたいものがあって、今でもやみつきにさせてしまうので困ったものである。これが虜というものか。どうせありがちなギャンブル漫画なんでしょ、とイメージだけを持ってまだ手にとっていないという人はぜひ読んでほしい。このマンガの魅力に気付くのは結構読み込んでからの部分が多いので、辛抱強く読んでいってほしいと思います。損はさせません。これはホント。だって、上のエントリで書いたセリフだけでも、ちょっとグッときたりしません?
 
対立する善/悪ではなくて、あくまで人が誰しも持ち合わせる二面性、人の心に内在する善と悪、真と偽、正と反、そして正と死。これを描き出す迫力は凄まじいものがあるし、ある種の焦燥感にも似た感情をあぶり出すためのストーリーは秀逸。
 
ちょっと人間関係に疲れたな、人に気を使うのもだんだん億劫になってきたし、仕事も面倒くさい、あーなんだかどうにもでもなれ……と思いそうになって必死にこらえている方、もう既に常々そういったことをお思いの方、もはや脳みそが半分ほど腐りかけているあなたにはもってこいの作品です。是非。