気持ちはすごくわかるんですけど

毎週一国の総理とその閣僚に旬の話題のコラムを書かせ、誰が読んでも分かりやすいように書き直しつつ、文章の中に含まれている文言に関係する省庁すべてに筋を通すという気が遠くなるような調整作業を毎週1回のメルマガに間に合うように超スピードでこなし、しかも一方で購読者200万人に毎週同じ曜日の決まった時間に遅滞なく配信する。これだけのサーバのキャパシティを確保し、高品質のコンテンツを作り出し続けることに一体どれほどのコストがかかるか、その手間と苦労と技術水準を想像することすらできない党の党首さんに、
 
R30: コンテンツ品質とIT活用のコストはタダではありません

普通の人でも想像できないと思うんですけどね。
 
この7億円うんぬんの話は明細が出てきていないので、実際に高いのか安いのかを判断することは難しいですけど、一応システム屋さんをやってる僕からすれば決して7億円は高いとは言い切れないと思います。R30さんのおっしゃるとおり「そこらのメルマガASPで配信」してるわけではないのですし、それなりのメルマガ配信システムを構築されたことでしょうし、サーバーだけで1億とかするところもありますし。(ハードウェアは7億とは関係ないのかもしれませんけど)
 
ただ、だからといって、社民党のウェブサイトしょぼいやん、そんなん言える立場違うやん?とけなすのは彼らと同じレベルに成り下がっちゃうことになるような。だから、もう少しだけ分かりやすい事例なり具体的金額を挙げて言ってあげないと「メルマガ配信に7億かけるなんてイミフメイ金返せレロレロレロ-」ってなっちゃうと思います。まあ、とはいえその「わかりやすい事例」というのがなかなか無かったりするんですけども。
 
とりあえずあれですね、IT相っぽい人が日本にもいたりするわけじゃないですか?IT担当大臣か。IT担当大臣といってもどうせITのことなんか何にも知らないだろうからとにかくこういう事情とか業界を詳しく知ってもらって説明していくしかないですよね。もしくは、このIT担当大臣的なポストに弾さんなり誰かなりITに超詳しくて口も冴える、っていう人を置いて国会とかマスコミとかでIT知らない人たちに「実はお金結構かかるんすよ」と言ってもらえれば一気に解決かと。解決すべき問題というわけでもないけど。*1
 
追記
こちらで具体的金額を出して検証してくれてますね。ただ明細がないとどうしても細部の検証ができない……。でも非常に興味深いです。(僕はWEB方面ではありませんので)

音極道茶室 首相官邸WEBサイト+メルマガで7億2千万はありえない
http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000177.html

*1:でもまあわりとシステム構築に携わっている人だと日常的にふりかかってくる問題だったりする。自分の仕事を一般人に説明するときとか。