やっつけお仕事

さっと読んでみましたけど。

検索連動型の広告が現実の社会において実際どのように影響を及ぼしているのかという内容はよくわかりました。なるほど、とうなづけるところもありましたし、そういうこともあるのね、と驚くところもありました。
 
ただ、著書の中で「筆文字なび」というサイトが成功するまでの経緯を綴った部分があるのですけれども、その部分の文章が取材を受けたご本人の日記の文章とほとんど同じで、なんだかなあと思ったりしました。

来田淳エッセイギャラリー03 仕事の話
http://www.koroda.com/episode03.html

まあどこがどう似ていて、どこが違うのかといったことはしませんし、ご本人に了解済みのことなのかもしれませんけど、表現の再構成もせずに他人の文章をほぼそのまま本にするなんて、なんだかやっつけ仕事みたいなことをしているなあという印象を少なからず持ってしまいました。
 
あと表題もあんまり好きじゃない。これは個人的意見ですけども(笑)今どき「とびっきり」って!と思いました。むしろちょっと面白い。
 
まあ、内容や表題について前著の「グーグル」と比較すると、これはやはりWebにあまり詳しくない人向けに書いたものなんでしょうね。とはいえ、このような「ネットとリアルの動き」を追ったものは他になかなか無いので、本屋にあったら手にとってみてください。