なぜか徹夜でバトルロワイヤル

toriaezu2006-01-09

代休2日を先週の木金に据えて、正月に続いて5連休を手に入れた勇者こと僕はそのうちの3日間をまるまる風邪で寝込んでしまい、社会人にとって必要不可欠な希望のともしび、否、休日はあと日曜と祝日の月曜のみとなってしまっていたわけですが、そのうちの1日、すなわち昨日は何をしていたかと申しますと、全身全霊を込めて一日中睡眠、という煩悩を超えた業を成し遂げ、とうとう残るところ今日一日となってしまいました。
 
そんなクズ生活によって5連休すべてが無駄になってしまうのはあまりにも忍びない、と自分自身に同情を感じてしまったゴミクズこと僕はレンタルビデオ屋で映画を借りることにしました。なにを借りようかと品定めに全神経を集中していたところ、前々から気になっていたビデオを発見してしまいました「バトル・ロワイアル2 鎮魂歌(レクイエム)外伝」。(どーん)
 
というわけで見ましたよ朝5時から。で、今ようやく見終わった。つらかった……。
以下ネタバレちょっとアリ感想、というか今さら感否めない映画だからどうせ誰も気にしないだろうけど一応。
 
このバトルロワイヤル2という映画はまずとても多くのことを考えさせられる映画である。それはつまり、生と死について、勝ち組/負け組、生きる意味とは?、人を殺すこととは?、そして、人間の尊厳とは?というような我々が普段生きていく中ではなかなか見出しにくい、もしくは見出そうとしない、いわゆる人間の根底の部分を、この映画はえぐりとり、かきむしり、結果として鑑賞する者を釘付けにしていく映画なのである。
 
……で、内容はといいますと、結局上記のことをどうにか考えさせよう、という制作サイドの考えがありありと浮かび上がるような演出、人をオモチャのような扱いで殺していっちゃう残虐性たっぷりの表現方法がふんだんに盛り込まれておりますので、深夜から早朝にかけて鑑賞した僕の胃の中はもう不愉快極まりないことこの上ない状態にありました。なんせ、首はふっとぶ、胴体はちぎれる、何十人もの人が簡単に死んじゃって、最後には国VS国みたいな相当規模の大きな話になってミサイル弾が飛び交うという、ある種80年代ぐらいのムチャクチャ適当に撮った学生映画のような雰囲気すら漂っていたので、これはきっと80年代に対するオマージュなんだなあと思って最後の方はニヤニヤしながら見てました。
 
率直に言うと、なんて壮大かつエキセントリックな物語なんだと思った。いやあ、本当に素晴らしい映画で涙も出やしなかった。あくびしか出なかったよ、ホント。
 
眠いです。