世代間問題

最近自分の仕事の中で世代間の隔たりを超感じる出来事があったのですが、いま僕と同じ仕事をしてもらっている今年入社の新人がいまして、その新人は我々先輩社員が手塩にかけて育てあげ、新人の中でもかなりデキル部類に入っていた奴だったんですが、先日データベースのバックアップをとるように、と作業を指示した(野球でいうところの珠拾い、料理でいうところの目玉焼きぐらいの基本的な作業)ところ、新人からバックアップがうまくいかない、というヘルプの声があがりまして、それから新人の話を聞くとどうもファイルの拡張子(エクセルだと「.xls」とか)をつけずにバックアップをとろうとしていたらしかった。
 
それは野球でいうところのグローブとユニフォームは着ずに寝巻きで珠拾いをするのと同じであり、料理でいうところのフライパンと油を用意せずに真夏の車のボンネットで目玉焼きを作ろうとするのと同じと言って過言ではない(過言です)のですが、それじゃあ拡張子つけてみたら(ファイル名のうしろに「.bak」を付けろという超簡単アドバイス)、と提案したところ、なんとこう切り返された。

「拡張子ってなんですか?」

てっめえ、半年間なにやってたんだよ!という心からの叫びを抑えながら小声で

「……『.bak』」

とうつろな目で声を発しました。死んだ魚の目みたいな表情で言い放った。
 
もうこれは明らかに温室育ちのタイプというか自分では一切知識を求めようとはせず、ただ自分の目に入ってきた情報だけを取り入れてなんとなくそれらしき形に構成してアウトプットするような人間のやることで、もうどうしようもないと思った。これが世代間ギャップなのだと痛感させられた。って1年しか違わないけど。というか向こうは一年浪人してるから僕と同い年なんだけれども。世の中狂ってるな。