もっと俺を苛立たせてくれ
ZAZEN BOYS/向井秀徳 『ZAZEN BOYSⅡ』インタヴュー 2004.8.5@MATSURI STUDIO
http://www.fact-mag.com/review/music/1105453064.html
僕はZAZEN BOYSというバンドが好きなんですけれども、なぜ好きかと聞かれても理由を明確に答えることはできないんですよね。それは明らかに、オレンジレンジの花マジ最高、という次元とは違う気がするわけです。オレンジレンジさんが曲パクってもそれはどうでもいいことで(どうでもよくないですけど)、要はバンドのバックグラウンドというものが遥かに壮大で、かつ、力強い歌声であったりするとそれだけでもう僕は脳天グラグラなわけです。音というものが「エネルギー」であるのか、「魔法」であるのか、それとも「念」であるのかはわかりませんが、ZAZEN BOYSが高らかに奏でる重低音のビート、ぐらっぐらっするいやらしいまでのグルーヴ、そして向井秀徳のケモノのような叫びが僕の何かを駆り立てるわけです。
「フレーズを作るって言うこと、一篇の詞を作るっていうことは、音楽的テクニックと音楽的楽しみでやってくわけです。それはすごい遠回しかもしれんけど、それがうまく行くとひとつの言葉が人を感動させるわけですよ。しかし、もう面倒くさいっちゅうか。面倒くさいっちゅうかもう、ちょっと余裕がないと。もっとぽんぽんぽんぽん言っていかないかんと、テンパッてるから俺が。だから苛ついてるとして、その苛ついてる気持ちをなるべくポエジーに表現しようと思って諸々だらだら作るよりも、『ああくそ、イライラする』と、言ってしまったほうが早いという」
上記向井秀徳インタビューより
この『ああくそ、イライラする』って、今の自分にすごく足りない部分だと思った。